漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「ソドムの市」の感想

「ソドムの市」は、東京下町を舞台にした大正時代の物語です。

題名を見たとき、パリゾーニ監督の映画もしくはマルキド・サド原作の「ソドム百二十日あるいは淫蕩学校」の作品を元にしたものかと思いました。

どちらの作品もエピソードや背景描写が残酷だったりするので、読む前からドキドキしてました。

しかし漫画の舞台はヨーロッパではなく日本で、映画や小説の年代とも全く違いました。ただ3作品に共通している、グロテスクで残酷な描写がありましたので、他の作品に対するオマージュかモチーフにして作られているのでしょうか。

ただ、どちらもちゃんと見た(読んだ)ことないので、グロテスクな描写があるという事以外は、先入観なく読めました。

作品名からしてグロテスクな描写が出てくるだろうなとは思って読みはじめたのででそれほど驚きもありませんでした。

ただ、人間のキャラクターがみんなかわいいのと、腐乱死体等もいい感じにぼかした描写になっているので、思ったより安心して読めました。

殺人鬼は主人公が憧れる兄の友人で、1巻目からはやくも主人公がその事実を知ってしまうところは、展開がはやいな〜と思いました。

もしかして2巻で終わりなんでしょうか。それとも殺人鬼を知りつつも話は展開して行くのでしょうか。事実を知る前までの主人公が描く彼のイメージは、「主人公の姉に想いをを寄せる、優しくて頼りになる素敵な男性」でした。

そんな彼が何故こんなことをしているのか?イメージとはかけ離れた彼の闇に、主人公でなくてもとても気になる所です。

今は家にいない知弦の姉がどうしていないのかも、2巻以降にわかるのでしょうか。もしかして逢間がかかわっているのでしょうか。

犯人がわかっても謎は増えるばかりで早く続きが読みたくなりました。