「立花菊の甘えた関係」の感想
自由で逞しい造形大生の菊と、クールなイケメンカリスマ美容師レイジのラブストーリー。
小柄で素朴な可愛い系の菊と、冷たそうなイケメン、レイジという絵ですが、中身は逆で、菊はわがままだけど自立心があり、他者を尊重して男によりからない強さ、自由と孤独、逞しさを持っていてかっこいい女の子です。
対するレイジは医大中退で美容師になった変わり種ですが、美容師としての技術は高く評価されています。
そしてクールで端正で色気のあるルックス。
つまり知性、甲斐性、容姿全てに恵まれている男なのですが、菊に愛されているか不安でいつもウジウジ悩み、しかしプライドが邪魔して菊に愛情表現できない、めんどくさい乙女のようなメンタルなのです。
この残念な女々しさが、ギャップがあって魅力的です。
男らしい菊と乙女なレイジ、この二人がいつも喧嘩をするけれど、欠けたものを求め合うように愛し合うのがステキです。
また、かなり古い作品ですが、今読んでもとてもおしゃれで、特に菊のファションは真似したくなります。