漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「スミカスミレ」 第1巻の感想

主人公の如月澄(きさらぎすみ)は、60歳の独身女性。

幼い頃から家業の手伝いと親族の介護に明け暮れ、長い間自らの願望を犠牲にして暮らしてきました。

親族の最期を看取り孤独となった澄が、ある日荷物整理をしていたところ、家の中に古い屏風を見つけます。そして偶然起こったある出来事により、屏風の中の黒猫が飛び出し、黎(れい)という人間の男性の姿に化けて目の前に現れます。

驚く澄に対し黎は「澄の望みを叶える事で、自分に掛けられている呪縛が完全に解ける為、澄の願いを叶えてやる手助けをする」と伝えます。

澄は悩んだ挙句「17歳になって青春を楽しんでみたい」と望みを叫び、それを聞いた黎は澄を17歳に若返らせます。

こうして澄は60歳の記憶のまま17歳の女子高生の日々を暮らすことになるのですが・・・。

 

幼い頃から遊びにも行けず、高校も中退して、人生前半を犠牲にしてきた主人公の女性は、不思議な力により、女子高生の姿に戻ります。

この後、主人公は女子高生生活を楽しみ、友達や彼氏を作ったりして、青春を満喫していきます。

ただし記憶や頭脳は60歳のままなので、言動は落ち着いた大人の女性そのものなので、幅広い年齢層の読者が共感できる内容になっています。

意識は大人なのに、ルックスが若返るというのは、ある意味、女性の究極の夢だと思います。

高校生のいじめや意地悪にもキチンと大人の対応で対処する様子は、読んでいて安定感があり、とても面白いです。

転生物のライトノベルが好きな人にはストライクな作品だと思います。