漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「旬 〜味彩の匠〜」の感想

最近グルメ漫画が花盛りですが、その中でも本書はかなり面白い作品だと思います。

人気蕎麦屋の息子、旬は借金の保証人になり、負債を負った挙句腕を負傷し満足に蕎麦が打てなくなってしまった父に代わり、唯一得意とする丼料理を武器に、借金返済のため奮闘します。

旬の料理の才能を見込んだ冷酷な借金取りに次々ジャンル違いの調理を無茶振りされまくり、始めは彼に反発する旬ですが、借金取りの男性の料理に賭ける情熱に心を動かされたり、未経験の料理に多く触れる事で自分の殻をうち破り、料理人として大きく成長していきます。

とにかく料理の描写が秀逸で、深い知識が得られるので読んでいて大変満足。

 

また、旬と借金取りの男性だけでなく、料理界のフィクサーともいうべき御大や、旬の父に借金の保証人になってもらいながら蒸発した男性の娘(お嬢様)、旬に負けず劣らず料理の上手い少女など、登場人物が皆個性的かつ魅力的です。ヒューマンドラマとしてもとても感動すること間違い無し。

 

久々にヒットの料理漫画でした。