「凪のお暇」の感想

凪のお暇一巻の感想凪のお暇は、周囲の空気を読むことを常に意識してきたOL・凪が、ある日をキッカケに、持っていた人生の全てを投げ出し、人生の再スタートを切るお話です。

いわば、人生の断捨離といえる物語でしょう。

働いていたころの凪は、OL経験のある人なら「わかる～！」と思わず頷いてしまうこと間違いなしの生活スタイルです。

周りに調子を合わせ、くせっ毛を丁寧にストレートに直し、同僚と行きたくもないランチに付き合い、唯一の趣味が節約。しまいには、恋人にも「貧乏くさい」と思われていたことを知り、凪は大きなショックを受けてしまいます。

そんな日々とおさらばした凪の暮らしは、非常に自由で気楽です。

エアコンのない和室に引っ越し、生まれついてのくせっ毛のまま毎日を過ごす。28才、無職で崖っぷち。元・彼氏のいうとおりスベっているようにも見えるかもしれませんが、それでも自分のペースで生きていくことを決意した凪の顔は、とてもリラックスしていて魅力的です。

毎日を忙しく生きてばかり人は、凪のライフスタイルはとてもうらやましく映るのではないでしょうか。かくいう私も、自分の人生から一度「お暇」をいただき、ゆっくりと自分のペースで生きていきたいと思い始めました。

魅力的で開放的ながら、前途は多難。そんな凪の生活を、自分の人生に一度投影してみてはいかがでしょう。