漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「ジョジョの奇妙な冒険」4部モノクロ版10巻の感想

絵柄はごついのですが、読むとどんどん引き込まれる漫画です。
本作は基本的にジョースター家とDIOを巡る戦い(~6部)、その後のアナザーストーリー(7部~)に別れますが、
私が1番好きなのは4部の日常に潜む恐怖を描いた章が好きです。
主人公はリーゼント頭がダサい高校生ですが、情に厚く、特殊能力が壊れた物を直すという優しい人間です。
彼が住む街に次から次へと現れる特殊能力者から街を守る物語となっています。
とは言っても、私が好きなのは主人公ではなく、ガールフレンドに囲まれた自業自得で事故を起こした男です。
見た目は格好いいのですが、どこかヘタレな彼が、主人公が人質を取られて脅された場面で、人質が偽物だと分かっていながら、
人質が本物である可能性は0でもない。絶対見捨てられない助けに行き、結果負けてしまうという行動を見たあとに、
それが自分のガールフレンドだったら自分だって助けにいくと感化されて、誰でもない自分自身の誇りのために、
勝てない敵に立ち向かうシーンは本当に格好良かったです。