漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「闇金ウシジマくん」40巻の感想

ついに最終章が始まったと思いきや、過去編に突入して話が進まなくなってしまったことに初めは不満を感じました。
しかし闇金稼業を始めたころの丑嶋の物語は「丑嶋オリジン」とも言えるもので、読み進めながらこの漫画の核の部分かもしれないと思うようになりました。
印象に残ったのは、少年院を出た後の丑嶋が更生しようと真面目に働いているところで、「つまらねえ」と呟いているシーンです。
これまで丑嶋の内面を描写するシーンといえば、交差点の真ん中で車を止めて号泣しているシーンくらいで、彼が何を考えているのか分からず人間味が感じられないことも多々ありました。
しかし「つまらねえ」と呟く丑嶋には、力を持て余して焦燥している様子が良く表れていて、人間としての彼の一面を垣間見た気がします。