漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「ReLIFE」の感想

大人になって新卒の会社に勤めるも続かずニートになってしまった主人公が、ひょんなことからある会社のプロジェクトで10年前の姿に戻り高校生活をもう一度するという作品です。

自分が主人公の年齢の頃を思い出し、もし自分が今高校生に戻ったら主人公と同じように周りが若く、チャレンジ精神旺盛だなぁとか忘れていた気持ちを取り戻せるんだろうなと思いながら読んでいます。

年齢を重ねるたびキラキラしていた心が汚れていく毎日でしたが、この作品はそんな忘れかけていた眩しい青春を思い出させてくれるような気持ちになります。

普段の生活で当たり前に同じような時間を過ごしている自分には、とても心に突き刺さるような内容なので、毎週楽しみに読んでいます。

「ハガネの女」 全10巻の感想

渡辺直美主演の「カンナさーん!」の原作者・深谷かほるさんの作品で、こちらも2010~11年にドラマ化されています。
漫画アプリの無料試し読みで3巻まで読み、続きが気になって購入して読み進めました。
主人公は結婚を焦る35歳の小学校教員・芳賀稲子(通称“ハガネ”)。
その名の通り、鋼のような不屈の精神で担任クラスの子どもたちの問題にぶつかっていきます。
「カンナさーん!」と同じように、明るく前向きで決して諦めない主人公の姿に「自分も頑張ろう!」と思える作品です。
子どもたちの物語の一方で進むハガネの恋物語は少し切なくて、同じ年代の女性として身につまされる思いでした。
今の小学校てこんな様子なのか、と驚くエピソードもたくさんありますが、子どもたちの真っ直ぐさ、純粋さに癒されるさわやかな作品です。

「さんすくみ」全10巻の感想

月刊フラワーズ」に連載されていた頃、雑誌で読んでいたのですが、最近になって漫画アプリで見つけて懐かしくなり読み返しました。
神社・お寺・教会の跡取り息子3人組をとりまく日常を描いた、ゆるーい漫画です。
1話完結のスタイルですが、ゆるすぎてオチがつかずに話が終わることも。その余韻も含めて、奈良ののんびりとした空気が味わえます。
雑誌で読んでいた時はあまり気付かなったのですが、主人公3人組は似たもの同士のようでいて、意外にそれぞれの個性が光っています。
私が一番好きなのはお寺の息子・孝仁くんです。男らしい面を見せることが多い一方、情にもろく泣いてしまうギャップが魅了的です。
いわゆるBL漫画という訳ではありませんが、3人が仲良くイチャつく様子はちょっとそれっぽい雰囲気も感じて、腐女子受けするだろうなという漫画でした。

「海街diary」の感想

鎌倉に住む香田幸・佳乃・千佳の3姉妹。
彼女たちのもとに、かつて家を出て行った父親が亡くなったという知らせが届きます。
葬儀に出席した3姉妹はそこで、父親の娘である「すず」と出会うことになります。
母親を早くに亡くし、父親まで亡くしてしまった中学生のすずには居場所がなく、そんなすずを見た3姉妹は鎌倉で一緒に暮らさないかと提案します。
こうして3姉妹プラス異母妹の4人での共同生活が始まることになるのです。
鎌倉を舞台に、すずと3姉妹を中心にしてその日常を描いた作品で、さまざまな出来事を通してすずの成長を見守るような気持ちで読むことができます。
大きな事件や出来事は起こりませんが、登場人物もみな優しくて魅力的な人ばかりで、ほのぼのとした気持ちになることができます。
男女問わず誰もが楽しめる漫画ではありますが、カテゴリ的には女性向け漫画という位置づけで、実際のコミックスを買おうとするとなかなか気恥ずかしい気持ちもあったため、電子書籍という形で購読してみることにしました。

「ヲタクに恋は難しい」の感想

なぜこれを読もうと思ったのかというと、私もヲタクだからです。

この作品に出てくる「なる」と「ひろたか」は二人ともかなりの「ヲタク」です。

主人公のなるは腐女子、彼氏のひろたかはゲーヲタです。

なるの友人、大人っぽい美人の花ちゃんも腐女子コスプレイヤーと類は友を呼ぶ状態。

そんな中進む恋愛模様は、ヲタク成分が6割、ときめきが4割とヲタク割合が多めなのが特徴です。

でもいわゆるヲタクあるあるがたくさんあるので、それが共感を得て人気なんじゃないでしょうか。

ヲタクあるあるを楽しみながら読んでいるとふいに出てくるときめきポイントがまたたまらないんです。

ついにテレビアニメ化するので誰が誰をやるのか今から楽しみです。

「宇宙を駆けるよだか」全3巻の感想

スマホでインターネットをしている時に表示される広告を見て、興味を持ってLINEマンガアプリで探して購入しました。
絵がかわいらしくて好みだったことが一番大きい理由です。
内容は「君の名は」と同じように人格が入れ替わってしまう物語です。ただし「君の名は」は遠くに住む男女の入れ替わりでしたが、「宇宙を駆けるよだか」はクラスメイトの女の子同士の入れ替わりです。
入れ替わることになる女の子の一人である主人公小日向あゆみは、見た目も性格もかわいくて幼馴染の彼氏ができたばかり。一方、入れ替わる相手となる海根然子はすれちがいざまに「ブス」と罵られるような容姿で性格も歪んでしまっています。
人格の入れ替わりというファンタジー要素以外はスケールが小さく、一つの町の中で完結する物語ですが、その分恋愛模様や心理描写に力が入っており少女漫画らしい作品となっています。

「透明なゆりかご」 1巻の感想

妊娠、出産を体験した私にはとても興味深い作品でした。産婦人科で見習い看護師として働いた経験のある作者の体験がもとになったお話です。
とにかく読み進めていくうちに涙が自然とでてきます。
中絶された赤ちゃんに語りかけ、歌をうたってあげる主人公の姿。

外の景色をみせてあげ、処理業者に引き渡します。

また、他のお話では親に黙って自宅出産した女の子が産婦人科の前に赤ちゃんを遺棄。一見、とても無責任なようにみえますが、怒った主人公がその子の家を訪ねると、自転車ではとても遠く、助かってほしい一心で産婦人科まで持ってきた事がわかります。

その他にも色々な問題をかかえる人達がでてきますがどの人達にも共感できます。

命の神秘や人間の悲しみ、苦しみ、喜び、色んな事が詰まっている漫画だと思います。我が子がますます愛おしくなりました。