漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「彼方のアストラ」の感想

週刊少年ジャンプを読むためにインストールした「ジャンプ+」で、無料連載されているのを見つけて「彼方のアストラ」を読み始めました。
絵が丁寧で読みやすく内容も古き良きジュブナイルSFといった雰囲気で、子ども向けと思って気軽に読み始めました。
惑星キャンプで命を狙われ宇宙船アストラ号で故郷を目指すことになった少年・少女たちの冒険ストーリーですが、次第に世界に隠された大きな秘密を解き明かすストーリーに変化していきます。
深刻な内容を扱っていながら基本は明るい雰囲気で話が進んでいくので、不快な気持ちにならずにどんどん読み進められるのがこの漫画の魅力です。
最近の漫画にありがちな残酷な設定や描写もないので、自分の子どもにもぜひ読ませたい作品です。

「闇金ウシジマくん」40巻の感想

ついに最終章が始まったと思いきや、過去編に突入して話が進まなくなってしまったことに初めは不満を感じました。
しかし闇金稼業を始めたころの丑嶋の物語は「丑嶋オリジン」とも言えるもので、読み進めながらこの漫画の核の部分かもしれないと思うようになりました。
印象に残ったのは、少年院を出た後の丑嶋が更生しようと真面目に働いているところで、「つまらねえ」と呟いているシーンです。
これまで丑嶋の内面を描写するシーンといえば、交差点の真ん中で車を止めて号泣しているシーンくらいで、彼が何を考えているのか分からず人間味が感じられないことも多々ありました。
しかし「つまらねえ」と呟く丑嶋には、力を持て余して焦燥している様子が良く表れていて、人間としての彼の一面を垣間見た気がします。

「脳内ポイズンベリー」全5巻の感想

月9ドラマにもなった「失恋ショコラティエ」の作者・水城せとなさんの作品です。
失恋ショコラティエ」が完結して寂しく思っていたところに、漫画アプリで1巻だけ試し読みがありそのままハマって全巻購入しました。
主人公の櫻井いちこ(30歳)が思うようにいかない恋愛で悩む様子を、いちこの「脳内会議」で表現しています。
脳内にはさまざまなキャラクターがいてそれぞれが自己主張するので、うまく結論がまとまらず悪い方へ状況が進んでしまうこともしばしば。
この脳内会議の様子は内向的な私も身に覚えがあり、くすっと笑ってしまったり身につまされたりと、息つく暇もありません。
心理描写が濃いので、全5巻とは思えない濃厚な読後感を味わうことができます。
この漫画を読んで「一人で思い悩まずに、思ったことは口に出して相手に伝えよう」と思うようになりました。

「深夜のダメ恋図鑑」3巻の感想

まとめサイトで紹介されているのをきっかけに購入しました。内容は「スカッとジャパン」に通じるものがあり、女性が読むと非常にスカッとします。
新刊はまだかまだかとチェックしていたらついに3巻が発売されたので早速アプリで購入して読みました。
深夜のダメ恋図鑑」は円・千代・佐和子の3人がダメンズを斬りまくる話ですが、このまま同じような話がオムニバス形式で続いていくのだと思っていました。
ところが、3巻では千代と佐和子のストーリーが進展します。特に佐和子とダメ彼氏(諒くん)が別れに至る話は圧巻です。
3巻のMVPは諒くんですね、もう出番はないかもしれませんが。
私もダメンズに引っかかってなかなか別れられないことが多かったため、佐和子には共感しかありません。
この漫画を読んで私も佐和子のようにズバっと言えるようになりたいと努力していますが、なかなか難しいですね。

「よろこびのうた」の感想

スマホでインターネットをしていたら、広告でこの漫画の「最後のお米で作ったおにぎりを食べるシーン」が紹介されていました。
このおにぎりが美味しそうで、そしてなんとも言えないもの悲しさに興味を持って、漫画サイトへ飛んで無料の試し読み分を読みました。
おにぎりのシーンを見てゾンビや人類滅亡ものを想像していたのですが、実際はごく普通の田舎の、ごく普通の夫婦が二人で死を選ぶまでの物語でした。
2005年、福井で実際にあった心中事件をもとに、作者が想像を膨らませたそうです。
一番印象に残ったのはやはりクライマックス直前のおにぎりのシーンです。
クライマックスといっても、物語は静かに淡々と進んでいきおにぎりのシーンでも大きな衝撃や悲壮感はありません。
それでもゆっくりと涙がこみ上げて来て、読み終わった後も嗚咽を止めることができませんでした。
全1巻の短いお話なのですぐに読み終わります。
最近忙しくて、心が疲れて泣いていないな、という方におすすめしたいです。

「打撃王凜」 第1巻の感想

最近は野球人気の衰退もあってか以前より野球漫画が減ってきているように思います。

何か面白そうな野球漫画はないかと探していた時に見つけたのがこの「打撃王凜」でした。

転校ばかりでいじめられっ子だった凜が野球に出会い、日本一のピッチャーを目指すやっちんこと安長と勝負をし凜が勝利、お互い日本一の選手になって共に戦おうと約束します。

凜は再び引っ越しをしたが約束を果たすため戻ってきます。

しかしその時の安長はある事件のため日本一への情熱を失われていました。

実直にやっちんとの約束を果たすため一人で努力を続けた凜に少しずつ安長を含めた皆が熱くなり上達していく姿が凄く良いです。

野球を知らなかった凜もその才能を開花させていくのが見ていて楽しいですね。

野球が楽しくなる作品だと思います。

「セブンティウイザン」の感想

65才の主人公が定年退職した日、70才の妻の妊娠が発覚。

出産、育児へとストーリーは続いていきます。

若い人でも出産・育児は大変なのに70才?!と驚愕しながらつい読んでしまいます。

主人公が子どものためにタバコをやめたり、結婚までの紆余曲折が描かれていたり、毎話ごとにジーンとくる展開になっています。

現実的にどうなのかは不明ですが、70才で初産。

科学が進歩したいつぞやの未来ではあり得ることなのかもしれません。

奇しくも、生まれた赤ちゃんの名前が「未来(みらい)」ちゃんであり、そんな予感を感じさせてくれます。

プレママはもちろん、プレパパも育児書代わりに読んでみてはどうでしょうか?

パパとして何をすべきかとても勉強になると思います。