漫画読みの感想と考察と心の叫び

マンガを読んでの感想と考察とあらすじと心の叫び

「よろこびのうた」の感想

スマホでインターネットをしていたら、広告でこの漫画の「最後のお米で作ったおにぎりを食べるシーン」が紹介されていました。
このおにぎりが美味しそうで、そしてなんとも言えないもの悲しさに興味を持って、漫画サイトへ飛んで無料の試し読み分を読みました。
おにぎりのシーンを見てゾンビや人類滅亡ものを想像していたのですが、実際はごく普通の田舎の、ごく普通の夫婦が二人で死を選ぶまでの物語でした。
2005年、福井で実際にあった心中事件をもとに、作者が想像を膨らませたそうです。
一番印象に残ったのはやはりクライマックス直前のおにぎりのシーンです。
クライマックスといっても、物語は静かに淡々と進んでいきおにぎりのシーンでも大きな衝撃や悲壮感はありません。
それでもゆっくりと涙がこみ上げて来て、読み終わった後も嗚咽を止めることができませんでした。
全1巻の短いお話なのですぐに読み終わります。
最近忙しくて、心が疲れて泣いていないな、という方におすすめしたいです。